出雲國神仏霊場第十番

大山寺

大山寺は霊峰大山の中腹に建てられています。昔、大山は僧侶の修行の場として栄えていました。大山寺ははたくさんの国宝や古文書があります。9世紀後半、この寺は天台宗の最も重要な拠点でした。寺の住職である座主は京都の延暦寺から派遣され、ここでの修行終えた後、戻って昇格するという天台宗の僧侶のキャリアの場でした。大山寺は廃仏毀釈(仏教破壊運動)の影響を最も受け、1875年に閉鎖しました。本堂の一つは大神山神社となり仏像等も移されました。そして1903年に再び大山寺として復活しましたが、1928年に火事で焼失。寺の歴史が描かれた大山寺縁起絵巻等の重要な文化財の多くが燃えてしまいました。 現在の本殿である大日堂は1951年に再建されました。 大山寺では僧侶の元で座禅を体験することができます。※要予約 500円

大山寺 公式HP
EXJ-MOVIE : Daisenji Temple

大山寺 阿弥陀堂

大山寺に現存する寺院の中では最古の建築物です。 平安初期に創建、藤原期に建立され、亨禄2年(1529年)に山津波で倒壊。その後天文21年(1552年)、現在の場所に再建されたといわれる室町末期の建造物です。 本尊は、1131年に大仏師良円によって造営されたと言われる丈六(2.79メートル)の木造阿弥陀如来で、見学には事前申し込みと拝観料が必要です。その両脇には観音と勢至の両菩薩も安置。建物、仏像とも国の重要文化財に指定されています。事前に予約すれば、コチラ国指定の重要文化財を使用しての貴重な座禅体験も可能です。

大山寺 阿弥陀堂(大山町役場/観光商工課)
EXJ-MOVIE : Daisenji Temple ; Amidado

出雲國神仏霊場第九番

大神山神社 奥宮

大神山神社は神道の神社で鳥取の大山にあります。 国の重要文化財に指定されています。 大山は古くから神に捧げられた山としてたくさんのお寺や神社がありました。山の中腹には大山寺があり、修験道の修行の場でした。(修験道とは大山に修行に来る人のこと)上方には700Mの長い石畳が続いています。奥宮の本堂は日本の最大級の権現造りです。(権現造りとは神社建築様式の一つで本殿と拝殿の間に低い廊下を挟み一つの屋根で繋いだスタイル)初めは海抜998M のところに神様にお祈りする簡易なものが建てられたのが起源です。その小さな建物は平安時代に建てられました。奥宮は冬になると積雪が厳しいため、山の麓にもう一つ建てられ、それを冬宮、奥宮は夏宮と呼ばれています。夏宮は平安時代からあります。 明治維新の後、この寺は大山寺と分けられました。そして夏宮は大神神社の奥宮と改名され、本尊も移されました。現在、本殿にはオオナムチの神が祀られています。

大神山神社 公式HP
EXJ-MOVIE : Ogamiyama Shrine